薄桜鬼のことについてです。
薄桜鬼は新選組をモデルに作られていますが、史実の新選組を考えると、
土方さんは昔奉公先の女の人と関係をもって、実は子供がいたという説(これは現在では結構疑問視されていますが)や、
原田さんとかには奥さんがいた(これは本当)とされていますが、薄桜鬼ではそういった描写(土方さんと原田さんはモテるという描写はありましたが)とか設定はないですよね?
やはり乙女ゲームということで、控えめ或いは無かったこと(つまり削除)にされているんでしょうか?
よく質問で「薄桜鬼では○○ですが、史実の新撰組は…」という内容を見かけますが、薄桜鬼は新撰組をモデルにしているだけであって、史実の新撰組のゲームを作っているわけではありません。羅刹とか鬼が出てくる時点で、当然フィクションです。
乙女ゲームというのもありますが、実在の人物をモデルにしているだけなので史実で妻子がいようがいまいがそこまで忠実に再現する必要性はないでしょう。
主人公以外に妻子がいる人を恋愛対象にするなら、対象年齢あげないとゲームにはできないでしょうし、乙女ゲームのジャンルにはできないと思います。
乙女ゲームということで、なかったことにされていると思います。
薄桜鬼はもともと乙女ゲーム用に作った企画ではなく、それも一度はお蔵入りしたものだそうです。
新しい乙女ゲームを企画する段になって、藤澤経清氏とカズキヨネさんが話している時に「和風で作りたいね」ということになり、そういえばお蔵入りしたアイデアがあったな~というこで、薄桜鬼はゲーム化されたみたいです。
おそらく企画の段階で、削除されたのではないでしょうか?
攻略キャラに恋人や妻子がいたりしたら、乙女ゲームじゃなくなりますし、対象年齢も違っていたはずです。
個人的に昼ドラみたいにドロドロした展開も好きですが、ゲームでそういう設定はかなりきついです(´∀`;)
薄桜鬼はあくまでフィクションであり、すべて史実に忠実である必要はないと思います。
以下、余談です。
土方歳三には故郷に琴という許婚がいたそうです。
薄桜鬼の登場人物の中の1人、君菊は実在しており、京都北野上七軒の舞妓だった君菊は、土方歳三の愛人と言われていたそうです。土方歳三と君菊の間に女児が生まれたという説があります。
原田左之助の奥さんのまささんは、昭和6年まで生きていらしたそうですよ。
この2人以外にも、永倉新八は新選組時代に島原亀屋の芸妓の小常を妻としたが、娘の磯子を産んだ後に死別しています。娘の磯子は永倉が退京する際に小常の姉に預けられ、明治33年(1900年)に関西の女役者・尾上小亀となり、のち再会を果たしています。
斎藤一は、斗南藩領の五戸に移住し、、篠田やそと結婚しています。篠田家は「諸士系譜」からも確認される名家で、会津藩士としては大身に属しています。白虎隊士中二番隊に属し、飯盛山で自刃した篠田儀三郎とは遠縁にあたります。のち、元会津藩大目付高木小十郎の娘高木時尾と再婚。
伊東甲子太郎は、伊東精一の娘・うめ子を妻とし、伊東道場を継ぐ。しかし甲子太郎が上京してしばらくして、妻・うめ子は心配のあまり夫に手紙を送る。その内容は彼の実母の大病を報じるものだった。驚いた彼は早駕篭で家に帰るが、その手紙がまったくの嘘だと知ると怒ってその場でうめ子に離縁状を与えた。
局長の近藤勇に関しては、なかったことにはされてないようですよ。
薄桜鬼 公式設定集 追想録の背景美術に、近藤別宅があるのですが、
慶応三年三月、新選組を脱退して「御陵衛士」を結成した伊東甲子太郎。その後も新選組に挑発的な伊東を粛清するため、十一月、近藤と土方は酒宴と偽って不動堂村屯所近くの近藤の妾宅へ伊東を招いた。
と記載されていたので、間違いなくなかったことにはされていません。
なかった事になってます
近藤さんのおめかけさんや山南さんの恋人もいなかった事になってます
乙女ゲームなのに夢ぶち壊すわけにはいかないでしょう
私は史実の土方も大好きですが、薄桜鬼の土方はもう愛してます(笑)
薄桜鬼は乙女ゲームですからね、奥さんや子供、お妾さんなんかは無かったことにされているでしょう。
ゲームは決して史実に忠実ではありませんし、無かったことにされるものや追加される設定なんかも普通にあります。
薄桜鬼以外の歴史物の乙女ゲームで、史実通り奥さんや側室がいる攻略キャラクターというのもいることにはいます。
ただし、この設定は「奥さんがいるキャラを奪う」といったマイナスイメージがついてまわるので、一部には大変不評です。
勿論、必要な設定や描写ならこういった設定もアリだと思いますが、反発をまねくこともあるので無かったことにしたほうが安全かもね。
そのとおりだと思います。
「薄桜鬼 黎明録」の様に、主人公が男性である歴史ゲームでしたら、
「女ができたのか?」
「子供ができたんだってな。おめでとう。」
みたいな遣り取りを、主人公とキャラとの間にしてもいいと思うんですよ。芹沢さんとお梅さんみたいな、結構問題ありな関係は出ているのですから。
プレイヤーが歴史好きなら、なおさら史実が盛り込まれているほど楽しめそうですよね。状況報告のようにさらりと入っているだけでもいいし、妻子がいるならこそ羅刹になることや戦いに身を投じることへの葛藤などとしてストーリーにも絡めても良いし。
しかし、「薄桜鬼」(本編)は乙女ゲーム。
主人公は女性で、キャラを恋愛を楽しむもの。
この時点で、少なくとも攻略キャラにかんする女性関係は完全削除されたものと思います。
現実でも、彼女がいる男性を恋愛対象外にする人がいる中、最初から、または途中でも、他の女性と関係をもたれたり、子供ができたりするキャラと恋愛するのは、厳しいと感じるユーザーが多いですよね。
ルート別に、とも考えてみたのですが、個別ルートに入ったら、好感度の低かった他キャラが他の女性と結婚している・・・。
そんなゲームも面白そうではありますが、なんだかプレイしていて、もやもやしませんか?(笑)
(土方ルートで、「原田さんの子供が生まれた」「斎藤さんが結婚した」と連絡が入る想像をしてみて下さい。)
ユーザーの需要(売り上げ)を考えて、その辺りを無しにしたんだと思いますよ。
まだ、他のキャラでもそういう描写が一切無いのですよね。
近藤さんとか伊東さんとか山南さんとか永倉さんとか・・・。土方さんに関しても、過去としての女性の影も出していませんよね。
(薄桜鬼と同じ会社が発売している乙女ゲーム「華鬼」では、たくさんの花嫁(この場合は内縁の妻)と一緒に暮らしている男性の話が出てきます。同様に「二世の契り」では、妻を亡くした男性が攻略キャラにいます。)
当時はOKだったとはいえ、未成年が異性と関係を持つとか、妻子の他に妾を持つということが、現代では嫌悪感・拒否感が強いということで削除したのかなぁと思いました。
「公式設定集」に近藤さんについて「新撰組の末期が近づくと嫌なキャラクターになるから、それを『いい人』で乗り切るしかない」それがコンセプトと書かれていたので、「嫌なキャラクターを作らない(受け入れやすいキャラクターにする)」ということが制作陣の考えなんでしょうね。
史実にこだわるなら、五寸釘の話のように、「別宅に行った」とぼかしつつさらっと一言あってもいいのに、頑ななまでに女性関係は描写ありませんからね。
こういってはなんですが、残酷描写・流血描写が有ることにより、多くの乙女ゲームユーザーに受け入れられるか不安がある中、これ以上危険要素を増やす必要もなかろうと、ストーリーに絡む要素が薄く拒否されやすい女性描写を削除したんではないかと思います。
つまり、薄桜鬼をCEROCの乙女ゲームとして開発を決定した時点で、無かったことにしたと推測しました。
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